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2025/11/7

2025/11/7

脂肪冷却のダウンタイムはどのくらい? 施術後の注意点と過ごし方

脂肪冷却に興味はあってもダウンタイムへの不安から、一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

脂肪冷却はメスを使わない痩身ですが、脂肪細胞が処理される過程で一時的な反応が起こります。多くは数時間〜数日、長くても1~2週間程度で落ち着くのが特徴です。

この記事では、脂肪冷却後のダウンタイムの目安やダウンタイム中の過ごし方、効果を高めるアフターケアもわかりやすく解説します。記事を読むことで、ダウンタイムの不安を減らし、施術予定も立てやすくなるでしょう。

脂肪冷却のメカニズム

脂肪冷却は、脂肪細胞が低温に弱い性質を利用して数を減らす施術です。この技術は「クライオリポライシス(低温脂肪分解)」とも呼ばれています。

体の組織の多くは水分でできていますが、脂肪細胞は水とは異なる性質を持ち、水よりも高い温度(約4℃)で凍結するとされています。この特徴を利用し、皮膚や血管などを傷つけない範囲で冷却を行うことで、脂肪細胞だけを選択的にターゲットにすることが可能です。

冷却された脂肪細胞は「アポトーシス」という自然な細胞死を起こし、老廃物として処理されます。その後、免疫細胞に分解され、数週間〜数か月かけて尿や汗とともに体外へ排出されます。

こうして代謝の仕組みを利用し、脂肪細胞の数自体を減らしていくのが脂肪冷却の基本的なメカニズムです。

脂肪冷却後のダウンタイムの目安

脂肪冷却の施術後、体にはいくつかの変化が現れることがありますが、脂肪細胞が体外へ排出される過程で起こる正常な反応です。

脂肪冷却後に発生するダウンタイムの目安を、以下の症状別に解説します。

  • 赤み・腫れ : 数日~1週間
  • 内出血 : 数日~数週間以内
  • 筋肉痛に似た痛み : 1週間以内
  • しびれ・感覚の鈍さ : 1週間以内
  • しこり : 数週間以内
  • 圧迫感 : 数時間~数日

赤み・腫れ:数日~1週間

赤みや腫れは脂肪冷却後によく見られる反応ですが、多くは数日〜1週間以内に自然に治まります。これは冷却や吸引によって、一時的に血流や水分のバランスが変化することで起こる、正常な経過の一つです。

赤みは施術直後~数時間にかけて強く現れやすいですが、その後は徐々に軽くなっていきます。腫れは軽いむくみや腫れぼったい感覚として出ますが、多くは数日で自然に落ち着きます。

通常は心配ありませんが、1週間を過ぎても症状が続いたり、痛みが強まったりする場合は早めに施術を受けたクリニックに相談してください。

内出血:数日~数週間以内

内出血も脂肪冷却後によく見られる反応で、通常は1〜2週間以内に自然に消えます。特に皮膚が薄い二の腕やお腹周り、血管がデリケートな方に出やすい傾向です。吸引によって皮下の毛細血管がわずかに傷つき、血液が漏れ出すことで起こります。

症状の経過は次のとおりです。

  1. 施術直後〜数日:赤紫色や青色のあざのように見える
  2. 1週間前後:分解が進み、黄色っぽく変化する
  3. 1〜2週間後:次第に薄れ、自然に消える

内出血は多くの場合、激しい痛みを伴わず、時間の経過とともに回復していきます。

筋肉痛に似た痛み:1週間以内

施術後には運動後のような鈍い痛みや触れたときの圧痛を感じることがありますが、多くは2〜3日をピークに1週間以内で自然に治まります。冷却による刺激や吸引の圧迫で、普段動かない脂肪層が刺激されるために起こるものです。

痛みは、ズキズキ、じんわりとした違和感に近く、日常生活に支障をきたすほど強くはありません。施術後2〜3日がピークで、通常は1週間以内に和らぎます。

強い痛みを感じる場合は無理に動かさず安静に過ごしましょう。市販の痛み止めで対応できることもありますが、服用する際は施術を受けたクリニックに確認してください。

しびれ・感覚の鈍さ:1週間以内

施術部位に触れると、感覚が鈍くなったり軽いしびれを感じたりすることがありますが、多くは数日〜1週間以内に自然に回復します。脂肪細胞と一緒に末梢神経も一時的に冷却され、伝達速度が落ちるために起こる現象で、神経が損傷しているわけではありません。

感覚が鈍っている間は、熱さや冷たさにも気づきにくくなります。特にカイロや湯たんぽを使用する際は直接肌に当てず、低温やけどを避けるための注意が必要です。

しこり:数週間〜1か月ほど

施術後に皮膚の下に小さなしこりのような硬さを感じることがありますが、多くは数週間〜1か月ほどで自然に消えていきます。冷却によって破壊され、結晶化した脂肪細胞が、体外へ排出されるまでの間に、一時的に塊となるために起こる正常な過程です。

免疫細胞が少しずつ分解・処理を進めることで、しこりは次第に柔らかくなり、最終的にはなくなります。気になっても無理に潰したり強く揉んだりするのは避けましょう。

もし長期間残る、大きくなる、痛みを伴うなどの変化が見られる場合は、自己判断せず施術を受けたクリニックに相談してください。

圧迫感:数時間~数日

施術後に軽く締め付けられるような圧迫感を覚えることがありますが、ほとんどは数時間〜数日以内に自然に消えます。施術時の吸引や軽い腫れによる一時的な反応によるものです。

圧迫感は、施術部位に物が触れているような違和感や、下着で軽く締め付けられているような感覚として感じられます。快適に過ごすためには、服装や生活の工夫が大切です。特に以下の点を意識すると、圧迫感を和らげやすくなります。

  • 体を締め付けるジーンズやガードルは避ける
  • スウェットやワンピースなどゆったりとした衣服を選ぶ
  • 肌に優しい素材の下着を使い、摩擦を減らす

このような工夫を取り入れることで、施術後の違和感を抑え、快適に過ごせるようになります。

脂肪冷却のダウンタイム中の過ごし方と注意点

脂肪冷却のダウンタイム中の過ごし方を少し工夫するだけで、症状の回復を早めることが期待できます。不安なく過ごすために、気をつけるべきポイントは以下の3つです。

  • 当日は激しい運動やアルコールを控える
  • こまめな水分補給を意識する
  • 強い圧迫や激しいマッサージを避ける

①当日は激しい運動やアルコールを控える

脂肪冷却を受けた当日は、体を安静に保つことが大切です。赤みや腫れ、内出血を悪化させる可能性があるため、次のような行為は控えましょう。

  • 激しい運動(ランニング、筋トレ、エアロビクスなど)
  • 体を過度に温める行為(サウナ、ホットヨガ、長時間の入浴など)
  • アルコールの摂取

施術直後の組織は軽い炎症を起こしています。血行が促進されると、血管が拡張して赤みや腫れが強まったり、毛細血管から血液が漏れて内出血が広がったりする恐れがあります。

当日のシャワーは可能ですが、ぬるめの温度で短めに済ませましょう。ウォーキング程度の運動は2〜3日後から、本格的なトレーニングや飲酒は赤み・痛みが落ち着いてから再開すると良いでしょう。

②こまめな水分補給を意識する

脂肪冷却後のダウンタイムでは、普段より多めの水分補給を心がけることが重要です。水分は老廃物の排出を助け、施術効果を高める役割を持っています。

冷却で機能しなくなった脂肪細胞は老廃物として処理され、血液やリンパ液に乗って体外へ運ばれます。この流れを円滑にするのが水分であり、以下のポイントを意識することが大切です。

項目推奨内容避けたい内容
飲むもの水やお白湯糖分の多いジュース、カフェインの多い飲料
飲む量1.5〜2リットルを目安に普段よりやや多め一度に大量に飲むこと
飲み方コップ1杯を1〜2時間おきにこまめに摂取長時間まったく飲まない状態を作ること

水分補給を意識するだけで、体の回復を内側からサポートできます。施術の効果を最大限に引き出すためにも、日常の習慣として取り入れましょう。

③強い圧迫や激しいマッサージを避ける

脂肪冷却後の部位はデリケートなため、強い圧迫や激しいマッサージは避けることが大切です。無理な刺激は毛細血管を傷つけ、内出血や痛みを悪化させる原因となります。

注意すべきポイントは以下のとおりです。

項目避けるべきこと推奨される対応
服装ガードルや補正下着、タイトなジーンズなど締め付けの強い衣類ゆったりとした服装、肌触りの良い衣類
マッサージ当日中の強く激しい刺激クリニックの指導に従った、翌日~10日間程度の軽いマッサージ

施術直後は「優しく扱うこと」が重要です。正しいケアによって回復を妨げることなく、ダウンタイムを快適に過ごしやすくなります。

脂肪冷却のダウンタイムでよくある質問

ここでは、脂肪冷却のダウンタイムでよくある質問をご紹介します。

仕事はいつから復帰できる?
お仕事は施術当日から復帰できます。
ただし、施術直後は体に負担をかけないことが大切です。激しい運動や飲酒など、血流を促進するような行動は、極力避けるようにしましょう。
メイクはいつからできる?
メイクも施術当日から行って問題ありません。
ただし、施術した箇所が炎症を起こしていたり赤みが強かったりする場合は、数日間は様子を見てもいいでしょう。
痛みが強い場合、薬を服用してもいいですか?
軽めの痛みであれば、市販の鎮痛剤で対処できます。ただし、服用前にかかりつけのクリニックに相談することを推奨します。

脂肪冷却のダウンタイムが気になるなら内視鏡ベルラクリニック銀座へ

施術後に見られる赤みや内出血は、体が回復している正常なサインであり、ほとんどが一時的なものです。ダウンタイムを正しく理解し、こまめな水分補給や保湿などのアフターケアを丁寧に行うことが、施術効果を引き出す鍵となります。

施術は理想の体型への第一歩です。ご紹介したセルフケアを実践し、体の内側から変化をサポートしましょう。もし症状が長引いたり、不安に感じたりした場合は、決して自己判断せず、すぐにクリニックへ相談してください。

内視鏡ベルラクリニック銀座では、内視鏡専門医による総合的な肥満治療を提供しています。脂肪冷却に興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

髙橋 敬二

内視鏡ベルラクリニック銀座
院長髙橋 敬二

丁寧なご説明を心がけ、患者さまのご負担ができる限り少なくなるよう配慮しながら、安心して検査に臨んでいただける体制を整えております。

皆さまが安心して検査・治療を受けられるよう、誠意をもって診療にあたってまいります。どうぞお気軽にご相談ください。